レトロ電柱とフューチャー電柱

mKm | 2013/3/24 20:20
「塔マップには電柱をマッピングしてはならぬ」と、いにしえよりの教えが
ございます。 もちろん、私も電柱はマッピングいたしません。 そんなこと
をしていたら、生きている間に地元ご町内のマッピングしかできないのが関の山。

ところが、ぜひこの場に載せたいという電柱をみつけました。
地域により珍しいものではないのでしょうが、私の周りではめったに
見られるものではありません。

地図上のマッピングエントリではなく、ブログに掲載させていただきます。

1つは木製電柱。 50年くらい前は川崎市では珍しくもなくそこいら中に
立っていたのですが、最近はお目にかかることはありません。
そんな中、川崎市麻生区を歩いている時に4本の木製電柱を見つけました。
写真は2011年のものですが、現在(2013/03)もそこに立ち続けています。

場所は川崎市麻生区東百合丘1丁目。

前後はとうの昔にコンクリート電柱に置き換えられているのですが、
この4本だけ木製のまま。 「コン柱絶対反対!なにがなんでも反対!」
の住民運動でもあるのでしょうか。 不思議です。


もう一つは鋼管製電柱。 パンザマストというのでしょうか、鉄鋼製のパイプを
つなぎ合わせて長くした電柱です。 パイプは3箇所に絞りがあり、4つの
部分をつなぎ合わせて作っているようです。 外観は銀色に輝いていますが、
メッキで錆び止めをしているものと思います。ステンレス製だとかなり高価に
なってしまいますから、鉄鋼製ではないかと。

場所は世田谷区上用賀1丁目。

ここも前後の電柱は、コンクリート柱のままです。 Street View を見ると
2009年の7月には鋼管製と古いコンクリート柱が並んで写っていました。
その頃に建設されたものだとわかります。
鋼管製電柱の前のお宅が東電のおエライさんで、などと特別な理由でもあるの
でしょうか。 不思議です。


過去の電柱と未来の電柱。 「塔」の仲間には入れてもらえませんが、
いかがでしたでしょうか。

コメント (16)

yoshi3london
木製電柱良いですよね、ずっと消えずにどこかに残っていて欲しいです
古めかしい街灯との組み合わせがいい感じです

しかし、なぜ残っているかということをまじめに考えると、たぶん更新の為の機械が入りにくい場所にあるのではないかと思われます。
電柱の穴掘りと設置が両方できるクルマを見たことありますか?
2トン車の後ろに、大きなドリルと電柱を挟む大きな手がついたようなクルマです。
東百合丘1丁目あたりは坂が多いのでしょうか?
想像するには、たまたまその木製電柱の状態がよく、簡便な電柱施工車が入りにくい場所にあるのでそのまま生きながらえているのではないかと思います。

同様の理由で、鋼管製電柱はコンクリート柱より軽いので(もしかすると、あの継ぎ目で継ぎ足していくのかも)クレーン車などが入りにくい場所に使われるのではないかと思います。

ちなみに、電柱が自分の家の前の邪魔な場所にある場合は移設を希望できます
基本自己負担で、移設できる範囲も限られるようなんです。
これらの木製電柱が住宅の建替えによって消えないことを祈ります
mkm
yoshi3london さん、コメントありがとうございます。

電柱交換車みたいな特別な車両があるのですね。
交換された電線のない電柱はいくつも見た事があるのですが、交換作業に出会ったことはありません。 残念。

さて、東百合丘1のあたりは丘のてっぺんで、坂が多いのは確かです。
しかし、木製電柱のある通りは平坦で、バスの通る主要な道からも険しい道や狭い道を通らずにすぐにアクセスできる場所です。
もちろん車も通行出来、一方通行でもありません。
だから益々疑問が深まるのです。 4本の木柱の前後の電柱は、とうの昔にコン柱に交換済みです。

また、上用賀の鋼管柱の場所もごく普通の住宅街の道路で特に狭いわけでもないので、古い電柱を普通のコン柱に取り替える作業に支障があるとは思えない場所です。
新しいタイプの電柱設置の実験的施工かな?

おっしゃるように、コールタール(クレオソート?)塗りの古めかしい木柱は味があります。
しかし、電力需要増のために電線が多くなり、トランス等の機器も増えている今、近年のような強烈な低気圧による突風などがあると、折れやしないかと心配になります。
yoshi3london
mkmさん、そうですか。
生き残る木製電柱のコツを知りたいですね!
百合丘は近いから見に行こうかな?

木製電柱を好きな人はちらほらいるようで、検索したらいくつかサイトが見つかりました。
その人はなんとGoogleストリートビューで木製電柱を探して、見つけたら現地に行くそうです。。。。。
mkm
yoshi3london さん、ご興味あればぜひ今の内に見ておいて下さい。
直接関係はありませんが、木製電柱の反対側の土地は何十年も放置されていたのですが最近工事が始まりました。
電源引き込みついでに木製電柱もばっさりと…  近くで見ると結構縦割れも多くて疲れてますから。
はけ坂の木製電柱1(1)はけ坂の木製電柱1(2)はけ坂の木製電柱1(3)はけ坂の木製電柱1(4)はけ坂の木製電柱2(1)はけ坂の木製電柱2(2)はけ坂の木製電柱2(3)はけ坂の木製電柱2(4)
木製電柱、近くに生えている箇所があったので写真を撮らねば…と思って放ったままになっていたのですが、やっと撮ることができたので上げておきます。

場所は坂マップの http://saka.30maps.com/map/1788 にあり、二本あります。
mkm
SASANO Takayoshi さん、 まだところどころに残っているのですね、木製電柱。 コールタールだかクレオソートだかの防腐作用はすごい。

ところで、最初に述べた木製電柱の列から南に150m ほどの所に鋼管製電柱を1本見つけました。ここ1年くらいで建設されたみたいです。
バス通り沿いに新しいアパートができて、その前に立っていました。 配線を直したついでに更新したのか? それにしても、ここもただ1本だけが鋼管製で、まわりは皆コンクリートです。 どういう基準で高価な(たぶん)鋼管柱を使うのかナゾのまま。

近年は使用電力が増えて配電線の回線数が増え、さらに電話だの光ファイバだのCATVの同軸ケーブルも電柱に架けられているので、特に負荷の多いところに鋼管を使ってるのかな? コン柱では、横からみるとたわんでいるのもありますからね。(デジカメのレンズの歪みじゃなくて肉眼です。錯覚ではないと思うのですが)
N7
関ヶ原の一ツ軒交差点付近私の日帰り範囲、そのうち知多半島を予定
琵琶湖南岸に携帯基地局探しに行ってきた帰り、2本ほど木製電柱を関ヶ原町で見かけた気がして
svで探してみると1つ見つけることが出来ました。

わたしの日帰り範囲では見つかるのは田んぼのど真ん中とかですので、わりと人家と主要道である
関ヶ原で見るとは思ってませんでした。たまたま信号待ちで見つけたのでご報告します。
寂れた山奥だと廃墟の施設、人家ばかり目にするので木製電柱は記憶に残らないのかもしれません。
mkm
N7 さん、レポートありがとうございます。

私は古い電柱があると、なぜ残っているのかが気になります。
町内会で立てた防犯灯に古いのがあるのは分かります。予算がないから。

でも電力会社が管理する重要な配電インフラが長期に渡りそのままというのはフシギ。

私の家の近所では、何年か前からまだまだ使えそうなコンクリート電柱の交換が進んで
います。 それでも残る古い木製電柱。
やはり強行なコンクリート電柱反対派が地域を牛耳っているのか?

ところで、今年の7月に東京都新宿区四谷、都会のど真ん中で表面が腐食した感じで
砕石が外に丸出し、表面がゴツゴツしたコンクリート電柱が複数本並んでいるの
を目撃しました。 特に腐食が進む環境でもなさそうなのに、一見ボロボロです。
それでも、取り替えてない。 なぜ腐食? なぜ取り替えない? 2つのなぜ。
N7
すごく腐食してそうです中部電力001ヌ11タ 58.08つながってるのは水位の警報のみこれが光って危険を知らせるのでしょうかこれは何かにつながってる感じはありません
改めて現地調査しました。
水路の水位センサー警報にのみつながっていました、一般家庭にはつながっていません、あと湿気多そうで腐食してそうな感じです。
「中部電力001ヌ11タ 58.08」とありました。昭和58年の8月ということでしょうか?

もう1本は関ヶ原駅の西にありました。
N7
大垣市にて北から撮影大垣市にて黒いです。タール?で防虫でしょうか大垣市にて足場かけるとこが途中で180度変更されてます大垣市にて滑り落ちないように先端が曲がってます池田町にて小さいです池田町にて
2本見つけました。
どちらも道路が狭くなる所に存在しています、前後の電柱はコンクリートなので単独で残っていました。
mkm
N7さん、また、出ましたか。 木製電柱。

写真を見せていただく限り、特に防食塗料を上塗りするでもなく、木柱にワレも入ってますね。

昨今、鉄筋コンクリート電柱がボキッと折れる突風が吹く気候の日本。だいじょぶなのでしょうか。
電話線用だと電力線よりは負荷は軽いでしょうけど。

私が紹介させていただいた木製電柱のある向かいの土地。長年駐車場として「放置」されていたの
ですが、最近「太陽光発電の家」が並んで建ちました。 ヤマダ電機とエスバイエル(住宅メーカー)が
組んでいるようです。

崖っぷちの土地を大改造していたので、電力線の電柱も新しくなったのか? まだ確認していません。
winecolor
木製電柱(愛媛県 松山市 南斎院町 1388-1)木製電柱(愛媛県 松山市 南斎院町 882)木製電柱(愛媛県 松山市 南斎院町 879-1)
私の住んでいる所の近くでも木製電柱を3本見つけました。
それ以外もあるかもしれないと思い周囲を探しましたが、どうもこの3本だけのようです。

この川柳(http://tower.30maps.com/senryu/61261 )を作った張本人ですが、本数も少なくまた場所を記録しておきたいという思いもあり、
「その他」アイコンでマッピングさせていただきました。
mkm
今も元気な木製電柱【2015/10:北西側から】
木製電柱、残っているもんですねえ。

winecolor さんが「その他」登録してくれたのは次の3か所ですね。
山の中にあるわけではなく、松山市の市街地ですね。

http://tower.30maps.com/map/429678
http://tower.30maps.com/map/429672
http://tower.30maps.com/map/429663

winecolor さんの写真とSVを見るといずれも根本の部分をコンクリートで補強して
あるように見えます。 3つ目の電柱にはさらに木製のステーが付いています。
電柱のワイヤーステーはよく見ますが、木製は多分初めて。

また、電柱の表面はささくれだっていますね。
2つ目の電柱の標識を見ると、昭和33年設置でしょうか?
私がレポートした電柱(1960年代中頃設置と思われる)より古いですね。

この手の電柱は防腐性能の高いクレオソートで処理してあるそうですが、長持ちしますね。
とはいえ、風雨と紫外線にさらされ、さらには台風などの時にはかなりの風の力で
揺さぶられるわけです。 

私がレポートした木製電柱も、近くで見ると表面はかなりボロボロになっています。

新住宅地の造成に伴って当然電柱も新しくなるものと思っていたら、木製電柱に渡された
配電線を分岐して新住宅地に引き入れただけでした。 もちろん、新住宅地内はコン柱です。

不思議〜

コン柱を心から憎む住民運動でもあるのか、と前に書きましたが、それよりも強い
「大日本木製電柱護持会連合会」の会長さんが近くに住んでいるのでしょうか。


winecolor さんに倣って、私も木製電柱の位置をマッピングいたしました。

#1 http://tower.30maps.com/map/429717
#2 http://tower.30maps.com/map/429720
#3 http://tower.30maps.com/map/429721
#4 http://tower.30maps.com/map/429722

おまけ:
 コールタール : 石炭から作る
 クレオソート : コールタールを精製して作る;木製電柱や木製枕木の防腐剤
 アスファルト : 石油から作る

 wikipedia より。( https://ja.wikipedia.org/wiki/コールタール )

ちなみに、正露丸の「クレオソート」は「木(もく)クレオソート」で、
コールタールから作られるクレオソートとは別のものです。
winecolor
mkmさん

コメントありがとうございます。

2つ目の電柱の標識は昭和33年設置でいいと思います。
1つ目の電柱にも同じような標識があり、こちらは56年2月8日と表示されています。

ただ、共に標識のイマズの上にあるマークは現在使われている四国電力のマークです。
調べてみると、CI導入により1991年(平成2年)4月12日より使われているマークのようですので、標識は作り直しだと思われます。
http://www.tenmono.com/detail/cid/18...

作り直しでないオリジナルの標識は3つ目の電柱に貼られていました。
こちらには古いマーク(四の字にイナズマ)が使われています。
また、一番右の写真の標識の年代表示は文字が薄れているので断定は出来ませんが、昭和二十五年三月と読めます。

そして、一つ目の電柱の下の標識にはS45.6とあります。
上の標識との関係は分かりませんが昭和56年より古いことは確実です。

ということで古い順に昭和25年3月、昭和33年4月、昭和45年6月設置ではないかと思われます。

winecolor
番号札1965年番号札1967年番号札1976年番号札1980年番号札1991年番号札1995年番号札1998年番号札2002年
No.14の文章を書き込んだあと、ふと1つ目の電柱の昭和45年6月が木製電柱にしては新し過ぎると思いました。
上の標識の56年が昭和でなく西暦の1956年なら、昭和31年なので妥当だなと思いましたが、そうすると2つ目の電柱が1933年(昭和8年)になり、今度は古過ぎます。

それで、昭和なのか西暦なのか確認するために周囲の電柱(すべてコンクリート電柱)の標識をチェックしました。
その結果は上にアップした写真の通り、すべて西暦でした。

ということで、古い順に2つ目の電柱(昭和8年4月設置)、3つ目の電柱(昭和25年3月設置)、1つ目の電柱(昭和31年2月設置)ではないかと思われます。

なお、昭和8年(1933年)設置の木製電柱が現役で存在するものなのかと思いネットで検索してみると、三井鉱山が同時期に設置した四角錘型の木製電柱がヒットしました。
そして最古の木製電柱は大正13年(1924年)設置が退役してNTT技術史料館に保存されています。
また現役最古の電柱は函館市にある大正12年(1923年)設置のコンクリート電柱だそうです。

※上の写真で最後の数字は15Mとか16Mとかになっています。
 調べてみると高さのようです。
 ですからNo.14の8日は間違いで8mの高さの電柱ということになります。

mkm
winecolor さん、分かりやすいレポートです。

実は私も "56" が昭和56年ならすでにコン柱時代に入っていると思い、1956=S.31
ではないかと思いました。

少し調べてみたのですが、この数字の意味が明確に示してある資料が見つからずに
行き止まり状態でした。

winecolor さんのおしゃる通りですね。 お疲れ様でした。

それにしても、昭和8年の木製電柱とはよく持ち堪えているものです。第二次世界大戦またぎです。
家の近くに昭和14年の送電鉄塔がありますが、こちらは「ペンキを塗りかえている鉄鋼」です
からね。 http://tower.30maps.com/map/26575 (神奈川県川崎市)


さて、1つ目の電柱の2枚の標識の下にある方ですが、これは「電電公社」のものと思われます。
 http://tower.30maps.com/photo/429680
かすれた緑色のマークが旧電電公社(現NTT)のマークになっています。
3つ目の電柱の画像で、このマークがもう少しはっきり見えます。
 http://tower.30maps.com/photo/429666

 参考:マークの画像 https://www.google.co.jp/search?q=電電...

四国電力のサイトを見ると、このように複数の標識がある場合は、一番上が電柱の所有者で、
その下の標識が電柱を利用している他の会社のものとなるそうです。 他の電力会社でも
同様に扱われているようです。
 http://www.yonden.co.jp/publish/pdf/...

(四国電力が2枚縦に並んでいるケースもありますが、それは社名などで区別できるのでしょう)

ということで、電話線を併架している NTT が 昭和45年6月に電線を架設したというような意味だと
思います。

ちなみに、家の近くにある地下電話線のマンホールにもいまだにこの古い電電公社マークが
ついています。