柿生線№30 耐張

mKm | 2009/7/29 11:06
写真登録: mKm
初期マッピング:2011/7/18

隣接の柿生線No.31 と合わせて 2019-08〜2019-09 の予定で建替え工事を実施。
建替えにより、No.30, 31 の2基の鉄塔は高くなっている。
また、No.30のすべての腕金で直吊懸垂碍子が耐張碍子に換わっている。

美しが丘中学校校庭内の小山の上にある。
鉄塔西側の樹木の葉がない時期でないと番号プレートが見えない。
1961年(S.36)11月建設
高さ: 52m
神奈川県 横浜市青葉区 美しが丘三丁目 41-2
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コメント (3)

mkm
柿生線 No.30【2019/04:建替中;北西側から】柿生線 No.30【2019/04:建替中;西北西側近くから】柿生線 No.30【2019/04:建替中;西側近くから】柿生線 No.30【2019/04:建替中;西南西側近くから】柿生線 No.30【2019/04:建替中;南側近くから】
柿生線の鉄塔列が見える尾根道から眺めたら、何やら東京タワーのミニチュアの
ような塔が見えました。 あそこに何かあったっけ、と思い確認してみると
柿生線No.30の鉄塔の建替工事でした。 よくみると、すぐ隣のNo.31 は既に
建替が終わっていて背が伸びています。

あとでわかったのですが、工事が始まったのは昨年(2018)の9月。既に半年以上
が経過しているのですが、今まで全く気付きませんでした。

中学校の校庭の中に立つNo.30 は周りをフェンスで囲まれて工事の真っ最中でした。
学校のバスケットボールコートが工事現場に取り込まれて使えなくなっていました。

鉄塔はこれまでと全く同じ場所で建て替えられています。 同じ場所での
建替はどうやっているのかナゾだったのですが、初めて現場を見ることが
できました。

どうやら次のような手順を踏んでいるようです。実際には順番の前後がある
かもしれません。
(1) 旧鉄塔の低い位置に電線を仮設置して、旧鉄塔の上部を撤去する。
(2) 旧鉄塔の真ん中にタワークレーンを設置する。
  新鉄塔の高さに合わせて徐々にクレーンの高さを増すのかもしれない。
  この時点で、旧鉄塔(らしきもの)は5つ見える新しい腕金の一番下の
  もの(赤色)のところまであって、その位置で内側のタワークレーンを
  支えていた。
(3) 旧鉄塔の外側に新鉄塔を組み上げてゆく。
(4) 電線を新鉄塔に移設して旧鉄塔とタワークレーンを撤去する。

電線は、紅白の新鉄塔の高さの途中まである旧鉄塔と思われる骨組みの
低い位置に架け替えられ、プーリーを介して仮止めされていました。
相当に低い位置です。 重要な路線と思われるので、電気は流したままで
作業をしていると思いますが、電線の取り付け部分には大きな碍子は見えず、
どのようになっているのか新たな疑問が出ました。

東隣のNo.31 の鉄塔はここより低い土地にあり鉄塔自体も低いので、遠く
から眺めるとそこだけ凹んでいるように見えていました。 そのままでは
電線を仮の位置に移すと危険な低さになってしまいます。 そこで、No.31 を
先に高い鉄塔に建替え(これも以前と全く同じ位置)その後にNo.30 の建替え
に関わる電線位置の変更を行ったようです。

電線とともに架空地線(がくうちせん=避雷針として働く導体線、ground wire)
も低い位置になっており、それより上は工事用クレーンが避雷針の役目を担って
いるようです。

近くまで見学に行った時には、クレーンで鉄骨部材を引き上げて組み立てる工事を
行っている最中でした。 組み立てはボルト締めで行っているようですが、強い光
も見えたので、溶接による接合も行っているのではないかと思います。

引き上げている部材の近くにはドローンがホバリングしており、どうやらカメラで
観察しながら工事を進行しているようでした。 時代は変わっているのですね。

工事中の鉄塔の高いところには、たくさんの高所作業員のおじさん(たぶん、
おばさんはいない)がいました。

いつものことながら、鉄塔の高所作業をみると驚きと感心しかありません。 
あそこまで高いところで平気で作業できるのがスゴイことですし、そもそも
そこまで自力で登ることができるのもスゴイです。 エレベータはおろか、
階段すらありません。 技術のみでなく、体力と身のこなしと度胸が揃って
いないとできない作業です。 鉄塔おじさん、すごい!

もちろん作業員は命綱で鉄塔と繋がれていますが、見た所、綱はついていても
万が一足を踏み外したらただごとでは済まないような状況でした。
やっぱりすごい。

ところで、最近(2019-03頃?)ラジオ(FM東京)を聴いていたら、投稿の
テーマが確かスマホだかインターネットの活用法のようなものでした。
すると、鉄塔の工事に携わるプロが投稿してきて、「ネットに塔マップと
いうものがあって、事前に現場を確認するのに便利」といっていました。
プロならば必要な資料は全部もっていると思うのですが 、塔マップも
役に立っていると知りました。
mkm
柿生線 No.30【2019/04:建替中;西北西側から】
この鉄塔の建替作業は4月9日に見ていますが、16日に遠方から眺めると
1週間前までは組み立て途中だった鉄塔が、すでに組み上がっていました。

新鉄塔の12箇所の腕金は既に組み立てが終わっており、上部6箇所には
電線が固定されていました。 早い!
電線は腕金(うでがね)に取り付けられた耐張碍子に固定しているようです。

中央のタワークレーンは撤去された様子です。 新鉄塔の内側には、
上から6段目の腕金の下部までは、かつての鉄塔と思われる灰色の
鉄骨組が残っているように見えます

近くまで行っていないのですが、写真を拡大して見ると上から2段目
右側の腕金上に作業員の人影らしきものが見えます。 
その他、腕金上にはなにやら乗っていたりぶら下がっていたりしますが、
これらは資材か機材であろうと思います。

西隣の柿生線No.29とNo.30 の直線距離は約 400m あります。 極めて
ラフな推定ですが、2つの鉄塔間の電線1本の重さは1トン程度はあると
思われます。 これを新鉄塔の下のほうから引き上げて高所の碍子に
繋ぐのですから、えらくたいへんな作業であると思われます。 

夜になると新鉄塔上部と高さの中央部で、1つずつの赤い点滅しない
ライトが見えます。

翌日(17日)夕刻には、さらに下側1段の腕金(2箇所)への電線の
固定作業をしていました。

❖新鉄塔内部に残っていた鉄骨は、旧鉄塔のものと確認しました。
 下段2回線(電線6本)の名称「川崎火力線」の表示が内部の
 鉄塔に残っていました。(2019-04-20 追記)
mkm
柿生線 No.30【2019/04:建替中;西北西側1.6kmから】
旧No.30 の鉄塔下部に仮設してあった電線は、19日には上から5段目まで
(電線10本)20日夕刻には最下部の6段目の腕金まで移設が終わっていました。

1日でほぼ電線2本ずつを移設したことになります。 あらためて、早いっ!

No.30鉄塔の西北西側から見た建て替えられた鉄塔付近の比較写真を掲載しました。
No.30と 31が、同じ場所でずいぶんと高い鉄塔に置き換わりました。

また、今回気づいたのですが12箇所の腕金にある碍子が全て懸垂碍子から
耐張碍子に換わっていました。

ところで、工期は今年(2019)の9月までとなっています。後はどんな作業が残っている
のでしょうか。 今の所、No.30、No.31とも鉄塔の高さ表記などは確認できません。