宮崎配水塔

mKm | 2016/8/1 22:22
写真登録: mKm
[みやざきはいすいとう]
旧タンクは2016年3月に運用を終了し、仮設タンクに移行。
その後2019年4月より2塔のタンクでの運用を始める。
タンク諸元は次のとおり。
❖1号配水塔(北側)
容量 1,567 立方メートル (1,567,000リットル)
内径 14.5m
高さ 約16.5m
満水時水面標高 101.5m
有効水深 9.50m(水深 14.50m)
❖2号配水塔(南側)
容量 1,359 立方メートル (1,359,000リットル)
内径 13.5m
高さ 約16.0m
満水時水面標高 101.5m
有効水深 9.50m(水深 14.50m)

旧タンクのデータはコメント #4 に移動した。

隣接の鷺沼北公園内の地面に二等三角点「土橋」(つちはし)が設置されている。
現地には「87.4m」の表示があるが、2014年3月13日の更新では 87.48m になっている。
神奈川県 川崎市宮前区 鷺沼4丁目 11-5
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コメント (6)

mkm
よく通る尾根道からはるか彼方に見える宮崎配水塔。 遠方なので肉眼ではなんとなく見える程度です。
先日、その様子が変わっているのに気付きました。  そこで、カメラで撮影して拡大して見ると
銀色のタンクが1つ増えていました。

早速確認してみると、老朽化したタンクを耐震強度も考えて建て替えているとのことでした。
これまでの配水塔は脇に螺旋階段があり、上部で螺旋階段と配水塔屋根が橋で接続されていました。
あまり見ない形だったので、また写真を撮りに行きたいと思っていたのですが、知らぬ間に
解体が始まっていました。

人は何かきっかけがないと動かない… 早速現場を見に行ってきました。
mkm
宮崎配水塔(仮・旧)【2016/07:北北西側近くから】宮崎配水塔配置図【2016/08】宮崎配水塔 新規配管【2016/07:南南東側近くから】宮崎配水塔(仮・旧)【2016/07:北西側1.5kmから】
旧配水塔は2016年3月に役目を終え、解体作業が始まっていました。 特徴ある螺旋階段は現場に行った
7月下旬には除去済みでした。 旧配水塔の跡地に、2つのやや小ぶりの配水塔が建設される予定です。

新配水塔の建設中は旧配水塔北側、鷺沼北(さぎぬまきた)公園内に造られた仮設配水塔が使用されています。
「仮設」と「常設」がどう違うのかわかりませんが、この仮設配水塔もステンレス製の立派なものです。
はじめに見た時は、これが新しい配水塔かと勘違いしてしまいました。

新規配水塔からの配管も新設されるようで、直径1mはあろうかと思われる極太のパイプが何本も敷設されて
いました。 パイプは端部が開いたままで接続されていません。

ところで、2015〜2016年ごろに撮影されたと思われる Google Maps の衛星写真を見ると、旧配水塔の北側に
2つの大きな円形が並んで見えます。 当初、これが2つの新しい配水塔かと思ったのですが違いました。
旧配水塔の北側の円形は建造中の仮設配水塔、その南東側の円形は地上で組み立てている仮設配水塔の
屋根でした。

旧配水塔と仮設配水塔を遠方から見てみると、大きさが比較できます。 添付写真をご覧ください。
2つの配水塔の直径の比は約 0.7 でした。 高さはほぼ同じなので、実際に水が溜まる深さもほぼ同等だと
すると、仮設配水塔の容量は旧配水塔の約半分( 0.7×0.7 倍)くらいの様です。
実際には旧配水塔はコンクリート製、仮設配水塔はステンレス鋼板製なので、もう少しややこしそうです。
mkm
宮崎配水塔更新工事中【2018/04:南南西近くから】
当初のタンク建替計画では 2017年3月完成ということでしたが、久しぶりに現地に行って
みると、2019年3月完成予定に変更されていました。

工期延長の理由として次の様なものが掲出されていました。
1. 旧タンクの解体時に、より安全に、かつ低振動・低騒音を目指し工法を変更した。
2. 調査を詳細に進めた結果、耐震性を確保するために新タンクの基礎に杭を施工する
 必要が出て工数が増加した。

現状では、旧タンクが撤去された跡地で新しい2つのタンクの基礎部分の工事を行なって
いました。(2018-04)
mkm
旧配水塔のデータをこちらに移しました。(2019-04-13)

2016年3月に運用を終了。その後建替。

鉄筋コンクリート製
1967年竣工
容量 2,512立方メートル
内径 22.0m
(20.0mという記載もあるが、川崎市のHPにあった22.0mを記す)
高さ 17.65m(最大)
満水時水面標高 100m
有効水深 8.0m(水深14.0m)
設置地面標高 87m
mkm
宮崎配水塔 更新後【2019/04:北西側から】
タンクの建替が完了し、新しい設備の利用が始まったようです。
完工と供用開始の日付は確認できていませんが、予定では年度内完成ということでした
ので、2019年の3月下旬あるいは4月初めには新しい設備が稼働を始めたものと思います。

今年(2019)になってから、遠方からタンクを眺めるとそれまで1基だけ見えていた
仮設タンクがなくなり、その横に外観がほぼ同じタンクが2基並んでいました。
工事予定では、新しい2基のタンクができてから仮設タンクを撤去するということ
でしたが、けっこう素早く2基のタンクだけが並ぶということになっていました。

近くまで行った時に撮影してきた写真を掲載しました。

どうなっていたのか調べてみると、なんと日本で初めて「配水塔の曳家」を行った
とのことでした。「曳家」(ひきや)とは、家や橋などの重量のある建造物を
土台から分離し、コロやレールなどを利用して解体することなく場所を移動する
という工法です。

この方法は日本に限らず大昔からあった技術だそうです。昔はコロとテコを利用した
人力でしたが、現代ではレールを敷いて油圧機器で建造物を移動しています。

宮崎配水塔の場合は、次のような手順で設備更新が行われました。

(1) 隣接の鷺沼北公園の敷地を利用して仮設配水塔を建設し、運用を開始する。
(2) 旧配水塔(コンクリート製)を解体撤去する。
(3) 旧配水塔跡地に配水塔2基分の土台を建造する。
(4) 敷地内南側に新しい配水塔を1基建設する。
(5) 仮設配水塔から新配水塔に運用を切り替える。
(6) 仮設配水塔を曳家工法で新配水塔の北隣に移動する。
(7) 2塔の運用を開始する。

仮設配水塔は壊すものだと考えていたので、完成間近の追い込みで曳家により
短期間に2つの巨大な配水塔が並んでいたのには驚きました。

仮設配水塔は2018年12月20,21日の2日間で約27m移動し、新設配水塔の
北側に設置されて1号配水塔となりました。 南側の新設配水塔が2号配水塔
です。 移動時の配水塔の重量は約400トンあったとのことです。(水は抜いて
あったものと思われる)

更新された2基の配水塔は何れもステンレス製で、以前より軽く丈夫になり
ました。また、内部外部とも塗装なしで維持管理の手間が少ないものです。
ステンレス製配水塔は川崎市では初めての使用です。また、配水塔の曳家は
日本で初めてとのことでした。

参考資料:
水道産業新聞 2019年1月21日付 #5302
ベルテクノ社解説資料 (タンク製造メーカー)
mkm
タンクの建替完了後に初めて現場に行ってきました。
銀色のおっきなタンクが2つ並んでいます。 無塗装のステンレス鋼板
ということでほんとうにピカピカで、太陽の反射がまぶしいです。

工事中に資材置き場や仮設タンクの設置のために一部閉鎖されていた
隣接の鷺沼北(さぎぬまきた)公園もきれいに整備されていました。
以前のコンクリートタンクより直径が小さいステンレスタンクのためか、
公園も以前より明るくなったように感じました。

建替後の写真をトップに掲載しました。